こんにちは、松澤弘康です。現在はサラリーマンとして働いている私ですが、いつか叶えたい夢があります。

それは「飛行機を操縦すること」。大きい旅客機じゃなくても、プライベートジェットのような小さな機体で良いのでいつか空を飛んでみたいと思っているんです。自分で操縦できたら気持ち良さそうじゃないですか?

そこで今回は、趣味の範囲で航空機の操縦ができる資格「自家用航空機操縦士免許」について解説していきたいと思います。

自家用航空機操縦士免許とは?

自家用操縦士について、国土交通省の説明には「自家用操縦士 航空機に乗り組んで、報酬を受けないで、無償の運航を行う航空機の操縦を行うこと。」と書いてあります。

簡単に解説すると、自家用操縦士は事業目的以外で飛行機やヘリコプター(回転翼)の操縦を行うために必要な国家資格です。事業目的以外、つまり趣味の範囲で自家用機の運転をしたい人のための資格ということですね。車で言うなら、普通自動車第一種免許のようなものでしょうか。

自家用航空機操縦士免許は運転したい機体によって、それぞれ別のライセンスを取らなければなりません。機体は大きく以下の4種類に分類されています。

  • 【飛行機】
  • 【回転翼航空機(ヘリコプター)】
  •  【滑空機(グライダー)】
  • 【飛行船】

このうち、【滑空機(グライダー)】についてはさらに「動力滑空機」「上級滑空機」の2種類に細分化されます。

免許を取っただけでは運転できないって本当?

注意しなければいけないのは、「自家用航空機操縦士免許」を取得しただけでは航空機の運転はできないということです。

航空機の操縦士は常に健康に気を遣わねばなりません。そのため、自家用航空機の乗組員は1年に1回、国土交通大臣または指定航空の身体検査医による身体検査を受けて合格し、「航空身体検査証明」の交付を受けます。この証明がなければ航空機を運転することはできません。

また、他の航空機と無線でやり取りする場合もあるため、「無線従事者」の資格の所持も必要です。

つまり、自家用航空機を操縦するためには

  •  自家用航空機操縦士免許(運転したい機体に合ったもの)
  •  航空身体検査証明書
  •  航空特殊無線技士または航空無線通信士の免許

の3点が揃っていなければいけないという事です。

自家用航空機操縦士免許の試験について

それでは、飛行機を操縦するために必須の「自家用航空機操縦士免許の試験」について説明していこうと思います。

試験の概要

自家用航空機操縦士免許の取得試験は、学科試験と実地試験のふたつに分かれています。学科試験に合格できなければ実地試験を受ける事は出来ません。

さらに、実地試験を受けるためには一定の年齢と飛行経歴が必要となります。学科試験に合格しても、実地試験を申請する時点で所定の年齢を満たしていなかったり飛行経歴が足りていない場合は受験資格を貰えないので注意しましょう。

試験の受験費用

自家用航空機操縦士免許の受験費用は以下のとおりです。

内容 値段
学科試験 5,600円
実地試験
(自家用操縦士(飛行機・回転翼航空機・飛行船))
46,400円
自家用操縦士
(動力滑空機)
40,100円
自家用操縦士
(上級滑空機)
 22,800円

上の表はあくまでも受験費用となります。航空機を操縦する免許を取得するためにはそれぞれの実地試験受験資格に当てはまる操縦経験が必要になるため、趣味で免許を取りたい場合は別にトレーニング費用などが必要になるでしょう。

試験の日程は?

自家用操縦士免許の学科試験は、原則として年に3回行われます。時期と場所は以下のとおりです。

実施時期 実施場所
3月期 及び 7月期 東京航空局管内(3か所)
千歳、岩沼、東京大阪航空局管内(5か所)
名古屋、大阪、福岡、
宮崎、那覇
11月期 東京、大阪

[参考:国土交通省 航空従事者技能証明等の試験について ]

学科試験に合格したら、合格通知日から2年以内に受験者の希望を考慮して実地試験が実施されます。事項で説明する実地試験の受験資格を満たしたうえで、試験に使用する航空機や機材を用意し、受験希望月の前月15日までに申請書を提出します。

実地試験の日程については、受験者の希望にあわせて毎月個別に行われています。試験官が受験者とともに航空機に同乗するなどの方法で、受験者の技量を見て合否を判断します。

実地試験の受験資格は?

自家用操縦士の実地試験の受験資格について、国土交通省のホームページを参考にまとめてみました。

飛行機・ヘリコプター・飛行船の操縦は17歳以上、グライダーなどの滑空機は16歳以上となっていて、細かい条件はかなり細かく分かれていますね。

資格 年齢 資格の概要
自家用操縦士
(飛行機)
17歳以上   総飛行時間40時間以上

  • 10時間以上の単独飛行
  • 出発地点から270㎞以上の飛行で、習慣において2回以上の生地着陸をするものを含む5時間以上の単独操縦による野外飛行
  • 夜間における離陸、着陸及び航法の実施を含む20時間以上の同乗教育飛行
    自家用操縦士
(回転翼航空機=ヘリコプター) 17歳以上 総飛行時間40時間以上

  • 10時間以上の単独飛行
  • 出発地点から180㎞以上の飛行で、習慣において2回以上の生地着陸をするものを含む5時間以上の単独操縦による野外飛行
  • 夜間における離陸、着陸及び航法の実施を含む20時間以上の同乗教育飛行
  • オートロテイションによる着陸
自家用操縦士
(曳航装置なし動力滑空機)
 16歳以上
  • 単独操縦による3時間以上の滑空及び10回以上の滑空による着陸並びに単独操縦による15時間以上の動力による飛行及び10回以上の発動機の作動中における着陸
  • 出発地点から120km以上の野外飛行で、中間において1回以上の生地着陸をするもの
  • 失速からの回復の方法の実施
自家用操縦士
(曳航装置付き動力滑空機)
 16歳以上
  •  単独操縦による3時間以上の滑空及び10回以上の滑空による着陸並びに単独操縦による15時間以上の動力による飛行及び10回以上の発動機の作動中における着陸
  • 曳航による30回以上の滑空
  • 失速からの回復の方法の実施
自家用操縦士
(上級滑空機)
 16歳以上 単独操縦による3時間以上の滑空

  • 曳航による30回以上の滑空
  • 失速からの回復の方法の実施
自家用操縦士
(飛行船)
17歳以上 総飛行時間50時間以上

  • 10回以上の離陸を含む5時間以上の単独飛行
  • 出発地点から90km以上の飛行で、中間において1回以上の生地着陸をするものを含む5時間以上の単独操縦による野外飛行

[参考:パイロットになるには – 国土交通省]

飛行技術を磨くためのトレーニングについて

自家用操縦士免許の実地試験を受けるには、既定の飛行時間を満たしているなど細かい条件をクリアしていなくてはいけません。もちろん、これらの最低条件に合わせて運転技術や知識、対応力などもなければ、試験に合格することは出来ません。

航空業界で働いている方は自社のフライトトレーニングを受けられる場合がありますが、趣味での取得を目指している方はトレーニングの環境も自力で準備しなければなりません。

飛行技術を磨くため、仕事や学業と平行し、週末を利用して自家用操縦士課程のあるトレーニングスクールに通うパターンや、3ヶ月程度まとまった時間を確保してアメリカやカナダなどの海外で集中してトレーニングを行うパターンなどがあるようです。

ちなみに、金額的には海外での取得の方が費用は約3分の1程度におさえられます。

プライベートジェットを購入する場合

自家用ジェットを購入したい場合、どのくらいの値段がするのか気になりませんか?

例えば、シーラス・エアクラフトのビジョン・ジェットという小型の飛行機は大人5人・子供2人が乗れるサイズで、日本円に換算すると約2億2000万円。普通のサラリーマンにとっては目が飛び出るような価格ですが、これでも業界ではほぼ最安値と言われています。

もっと小さな、小型のセスナ(大人2人乗り程度)であれば、中古で200万円ほどで売られている場合もあります。プライベートジェットは機体の購入だけではなく維持費もかなりかかるものなので、趣味仲間が集まって共同で購入・維持するという選択をする人もいます。

まとめ-自家用航空機操縦士免許の取得方法は?【松澤弘康 解説】

自家用航空機操縦士免許の取得方法や条件について解説しました。ひとえに自家用航空機操縦士免許と言っても、自分が操縦したい機体によって取らなくてはいけない免許の種類が違ってくるため注意が必要です。

試験は学科試験と実地試験に分かれていて、実地試験を受けるためには事前にしっかりとトレーニングを積まなくてはいけません。日本でトレーニングを受ける場合は週末などの時間を利用して仕事をしながら勉強していくパターンが多いようです。

3ヶ月程度の長期休みが取れるなら海外で取得する方が金額的には安くなるそうなので、私はこちらのパターンで目指して行けたら良いかなと思っています。